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[94365] 妻の浮気を容認? 橘 投稿日:2014/04/29 (火) 10:27 妻の浮気を疑い始めた頃の話からします。
私は三十代後半のごく普通のサラリーマン。 一回り年下の妻と結婚したのは10程前の事。当時学生だった妻とは出来婚でした。 一般的に出来婚とは、本人達にその気がないのに出来てしまった為に・・・・・というのが大半かと思いますが、私は違いました。当初から子供を作る気で、所謂本気のセックスばかりしていましたから。 彼女は松下奈緒のような風貌の美人で、殆ど偶然に近い形で知り合い、たまたまウマが合って付き合いが始まった、私はそんな夢のような女神とも言える彼女との生活を絶対に失いたくなかったのです。 ですから、他の男に取られる前に既成事実を作って私の伴侶にしてしまおうと思ったのです。 勿論、彼女には私の気持ちは伝えていましたし、彼女も大学に入ったばかりなのに私との結婚を意識してくれていました。 [Res: 94365] Re: 妻の浮気を容認? 橘 投稿日:2014/04/29 (火) 10:51 もう少し私達の事を書きます。
私は音楽関係の会社で働いています。音楽関係と言っても、皆さんが想像するような派手で煌びやかな世界に生きる男ではありません(笑)本当に単なるサラリーマンです。確かにこの会社にいなければ当時学生だった妻と知り合う事はありませんでしたが。 顔はあまり良くありませんが、身長だけはあります。背の高い妻が憧れる、ヒールを履いて思いっきり背伸びをしなければキスが出来ない高さ、ではあります。(彼女が私と付き合ってくれた理由の一つもそれでした) 彼女は当時渋谷の短大に通っており、通学の行き帰りで何度も声を掛けられる位、目立った女の子でした。声を掛けられると言っても、単なるナンパ目的よりもスカウトが多かったようです。「私みたいに背の高い女はもてないのよ」とよく冗談交じりに言ってましたが、170の高身長に前述の女優のような風貌では、確かに普通の男には声は掛けずらいとは思いました。私自身も始めて彼女と会った時はプロのモデルだと思い、声を掛ける概念すら持てませんでしたから。 ただ、付き合ってみると外見とは裏腹に凄く素朴と言うか、飾り気のない落ち着いた性格に、私は完全に虜にされてしまいました。全てを捨ててもこの女の手は離してはいけないと思いました。 [Res: 94365] Re: 妻の浮気を容認? 橘 投稿日:2014/04/29 (火) 11:23 彼女は私が初めての男ではありませんでしたが、そんな事は全く気になりませんでした。
高校の時に付き合った何人かの彼氏の事は一切教えてくれませんでしたが、その時の私はそんな事は全く気になりませんでした。彼女と一緒に部屋にいられるだけで夢心地でしたから。 三十路付近の私は一応童貞ではありませんでしたが、彼女との逢瀬は想像を絶していました。 彼女のためなら全てを捨てても構わないと思うほど心を奪われていた相手との行為は、この世のものとは思えないほどの素晴らしいもので、それこそ何度だって出来るくらい。当初は寝ることすら忘れ、一晩どころか、金曜の夜から日曜の夜まで愛し合い続けた事もよくありました。彼女の卓越した性技もありますが、何より恍惚とした美しい顔を眺めているだけで勃起が収まらないのです。 ほぼ毎日のようにお互いの部屋を行き来していましたが、絶対に避妊なしでのセックスを許してくれなかった彼女が初めて「生」を受け入れてくれたのは、付き合って半年後の事でした。「お前以外の女は考えられない。必ず幸せにするから、卒業したら結婚して欲しい」と、彼女に素直に気持ちをぶつけてからのことです。 一応危険日は避けながらも、それからは三回に一度は避妊せずにセックスするようになりました。 この時の彼女には言ってませんでしたが、私が急に結婚を仄めかすようになったのは、彼女の友人から彼女が多数の男子学生から告られている、という事実を聞いたからです。彼女が通う短大の四年制の大学は同じ構内にあり、そこそこの偏差値で、しかもイケメン揃いとの印象を持っていましたので、多いに焦ってしまったのです。 背が高いだけで何の変哲もない自分が、このままだと彼女が奪われる!との切迫感から取った行動でした。 勿論、彼女との結婚は当初から意識していましたけどね。 [Res: 94365] Re: 妻の浮気を容認? 橘 投稿日:2014/04/29 (火) 11:39 危険日は避けるとしても、する時は一日で三度も四度も中で射精していたのですから、半年ほどで妊娠が分かりました。彼女が二年生の夏でした。
私は泣いて喜びました。「橘さん、喜び過ぎ」と笑う彼女も貰い泣きしていました。 彼女の年齢が年齢だけに周りを説得するのが大変でしたが、三姉妹の末っ子である彼女の姉二人が猛烈に私達の事を応援してくれ、無事結婚を許されました。因みに姉二人とも、当時独身でしたけど(苦笑) お腹が目立つ前にウエディングドレスを着せたかった私は、その二ヶ月後に式を挙げました。 今思えば幸せの絶頂期でしたね、この時が・・・・・・ [Res: 94365] Re: 妻の浮気を容認? 橘 投稿日:2014/04/29 (火) 11:50 二人で新しい部屋を借りて、そこから私は職場へ、彼女は大学へ通う生活がスタートしました。
新婚生活は幸せに満ちた素晴らしい毎日でした。 そんな生活が大きく変わったのは、卒業式を目前に控えた二月の事でした。 出産を間近に、彼女が流産してしまったのです。 その時のことはこれ以上書きたくありません。すみません、割愛させていただきます。 [Res: 94365] Re: 妻の浮気を容認? 橘 投稿日:2014/04/29 (火) 12:19 私達が前を向いて歩み出せるようになるのに半年以上かかりました。
非常に残酷で受け入れ難い事実を乗り越えた私達は、以前にも増して愛し合うようになりました。 この時の彼女は子供を作ることに対してややネガティブになっていたと思います。夜の行為は彼女の精神状態をみながら、少しづつ再開させていきました。 快楽のためのセックスが、子作りの為のセックスに変わるまで、またそこから半年かかりました。 前向きに子作りを考え始めた私達の営みは、以前にも増して濃いものになっていきました。 特に危険日には一歩も外に出ることもなく、何度も何度も愛し合いました。 しかし、そんな生活を一年間続けても妊娠する事はありませんでした。 彼女は「焦る必要はない、私はまだまだ若いんだし」と言ってくれていましたが・・・・・ 今度は私が色々とネガティブに考えるようになり、夜の生活が上手くいかなくなることがチラホラとありました。つまり、勃起しないことが度々あったのです。 妻の美しい顔を眺めようと、妻の献身的な施しを受けようとも勃起しない事が徐々に多くなっていきました。 そして二年経った頃、私はEDとの診断を受け、薬の処方を受けてもなかなか勃たないようになりました。 彼女は私を気遣ってか、「セックスは重要な事ではない、私の貴方への愛は変わらないし、ゆっくり直していけばいい」と笑顔で勇気付けてくれていました。 しかしレスが一年続いた時、私は禁断の一言を彼女に対して言ってしまったのです。 「他に信頼できる人がいるのなら、その人に満足させて貰った方が良いのでは」と。 二十代前半の愛する女性がセックスを謳歌できないでいる事に、私は罪悪感と申し訳なさで一杯でした。くわえてこのスレッドを読む位の私の性癖も多少は作用していたのも事実です。つまり、愛し合っていればプレイとして成り立つはず、との思いもあったのです。 彼女の怒りは凄まじいものでした。暫く口を聞いてくれないほどに。 [Res: 94365] Re: 妻の浮気を容認? 橘 投稿日:2014/04/29 (火) 12:28 そして一週間程が過ぎて、辛うじて普通に会話が出来るようになった時、彼女におもむろに言われました。「こないだ私に浮気して来いって、言ってたよね?あれ、本気?」
私は動揺しながらも、真剣に、言葉を選びながら言いました。愛情に変わりはない、ただお前の事が不憫なだけだ、たかがセックスで気分が紛れるのなら俺は寧ろ嬉しい、ということを。 彼女、黙って聞いていましたが、ふと寂しそうに笑うと、「貴方の気持ちは分かったけど、私はそんな事はしたくない、絶対に」と言いました。 そしてこの話は何と無く禁句になり、その後から話題に出ることはありませんでした。 それから私達夫婦の生活は世間一般の夫婦生活と何らかわらず [Res: 94365] Re: 妻の浮気を容認? 橘 投稿日:2014/04/29 (火) 12:30 そして一週間程が過ぎて、辛うじて普通に会話が出来るようになった時、彼女におもむろに言われました。「こないだ私に浮気して来いって、言ってたよね?あれ、本気?」
私は動揺しながらも、真剣に、言葉を選びながら言いました。愛情に変わりはない、ただお前の事が不憫なだけだ、たかがセックスで気分が紛れるのなら俺は寧ろ嬉しい、ということを。 彼女、黙って聞いていましたが、ふと寂しそうに笑うと、「貴方の気持ちは分かったけど、私はそんな事はしたくない、絶対に」と言いました。 そしてこの話は何と無く禁句になり、その後から話題に出ることはありませんでした。 それから私達夫婦の生活は世間一般の夫婦生活と何らかわらず、平穏で仲睦まじいものに戻っていきました。ただ一点、夜の生活がないということを除いては。 [Res: 94365] Re: 妻の浮気を容認? 橘 投稿日:2014/04/29 (火) 16:48 それから暫く経ちましたが一向に改善の兆しはなく、それに焦る事で更に悪い方向に、という負のスパイラルに陥っていました。
医者からは肉体的なものではなく、精神的なもの、恐らく流産させてしまった事が遠因である、と言われていましたが、本人にその自覚が無いだけに出口の見えないトンネルに入った気分でした。 彼女に対しての罪悪感も日増しに募っていったのでしょうか、意識せざるとも彼女への接し方にも変化があったようです。「そんなに自分を卑下しなくても」「貴方への愛情は何ら変わらないって言ってるでしょ?」「だから貴方は貴方のままでいいんだから!」類の事をよく言われるようになりました。自分の不甲斐なさから彼女の顔色ばかり伺っていたのでしょう。溜息交じりに言われた時など、本当に悲しい気分になりました。 そして八月の某日、忘れもしない蒸し暑いあの日の事を書きます。 [Res: 94365] Re: 妻の浮気を容認? 橘 投稿日:2014/04/29 (火) 17:08 出先から直帰した私が家に着いたのは午後五時過ぎ。
こんな早い時間に帰宅した事はありませんでしたが、夕方になっても三十度を下回らない蒸し暑さに、彼女に連絡することなく家のドアを開けました。 すると、すぐに聞こえる彼女の楽しそうな声。誰かと話しているようでした。 私は靴を脱いで中に入った時、彼女の声が浴室の方から聞こえる事に気付き、そしてそこのドアを開けてしまいました。 目に入ったのは、携帯を耳に当ててバスタオルを身体に巻いた彼女の姿でした。 彼女は私の存在にまさに飛び上がらんほどに驚き、ゴメン、と一言謝るとそこのドアを閉めてしまいました。 一瞬、何が起きたのか理解出来ませんでしたが、その時の彼女の顔は一生忘れないと思います。 彼女はドアの向こうで密やかな声で電話の向こうの人物に謝罪をして切ったようでした。 「今日早いじゃん。連絡してくれればいいのに」と言って出てきた彼女は、既にいつもの彼女でした。 「こんな早い時間からシャワー浴びてたの?」 「今日暑過ぎて汗かいちゃったから」 「ふーん」 そんなとりとめのない会話だったと思います。 しかし夕食を終えた時、彼女が「ちょっと話があるんだけどさ」と言っていつにない真剣な表情で私を見つめてきました。 しかし、「どうしたの?」と聞き返すも黙ってしまう彼女。結局「やっぱりいいわ」と言って食器を洗い始めました。 その後、彼女から話を振られた事はありませんでした。 |