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[Res: 61811] (再)家内の情事9 上坂 投稿日:2011/03/05 (土) 10:40
「・・・もしもし・・・・・・うん・・・私・・・今、どこ?」

「うん・・・さっきは、ごめんね・・・」

「・・・うん・・・うん・・・・・・ううん、私が悪かったの・・・ほんとに・・・ごめんなさい」

「・・・そう?・・・ありがとう。えへっ・・・健太君って相変わらずね」

健太君が何を言っているのかわかりませんでしたが、家内の感じからしてどうやら仲直りはできたようでした。
2人の話はしばらく続いていたのですが、またもや雰囲気が変わってきました。

「・・・ええっ・・・・・・そんな・・・・」

「うそでしょ・・・・・・・・・そんなのって・・・・・・」

先ほどのような言い争いではなく、家内の声はだんだんと涙声になっていったのです。
でも、それは健太君に泣かされたというものではなく、どうやら健太君のことを悲しんでいるようでした。

「・・・・・・・・・ひどい・・・・・・どうして・・・どうして健太君がそんなこと言われなきゃいけないの・・・」

「・・・・・・かわいそう・・・そんなことまで・・・健太君、じっと耐えていたのね」

私は部屋のドアを少しだけ開けて、家内の様子をうかがいました。
私に背を向けた状態で、表情まではわかりませんが、肩が小刻みに震えていました。

しばらくリビングは静かになり、家内が鼻をすする音だけが時々響きわたりました。

「・・・うん・・・・・・もちろんよ・・・私にできることなら・・・うん・・・うん・・・うん・・・・・・・・・じゃあ・・・・・・」

家内は電話を切った後も、しばらくソファから動こうとしません。
私は部屋を出て、家内の肩に手をおいて言いました。

「どうしたんだ? 仲直りはできたんだろ」

膝の上においた家内の手は涙でベットリと濡れ、なおもポタポタと涙がとめどもなく落ちていたのです。
家内はしばらく黙っていましたが、小さい声で話し始めました。

「・・・できたよ、仲直りは・・・」

「それで・・・?」

「絵美さんのご両親とのこと、健太君が話してくれたんだけど・・・・・・・もうっ、かわいそうで・・・健太君、すごくひどいこと言われていたの」

「・・・それは・・・どんな?」

家内は健太君から聞いたことを話してくれたのですが、それはここではとても書けない内容です。
また、書いても削除されてしまうような言葉ばかりですので、割愛させていただきますが、それは健太君の親族のみならず、健太君自身の人格も否定するような言葉で、私も絶句してしまいました。

「・・・・・・ひどすぎる・・・・・・」

「若い子を傷つけてしまう大人って許せないわ、これじゃ健太君が・・・」


しばらく、2人とも何も話すこととなく黙ったまま健太君のことを思っていました。



「健太君は・・・他には何か言ってたのか?」

家内もやや落ち着きを取り戻して言いました。

「うん・・・また、相談に乗ってくださいね・・・って」

「そうか・・・じゃあ、今日のリベンジで、なんか旨いもの食べに行くか、3人で・・・」

「うん!」

[Res: 61811] Re: (再)家内の情事6 Love Gun◆A1OZGk 投稿日:2011/03/05 (土) 12:37
上坂さん、更新ご苦労さまです。
さて..提案といいますか現在の関係は、わかりませんが...
『3P』なんていかがでしょ?

[Res: 61811] Re: (再)家内の情事6 とうへんぼく 投稿日:2011/03/05 (土) 13:41
健太君は ひどいことを言われたんですねwww
父親の再婚相手が健太より若いこともあるのかな。
話の続きを今夜にでも読みたいですです。続けて書き込んで欲しいです。待っています。

[Res: 61811] Re: (再)家内の情事6 しんすけ 投稿日:2011/03/05 (土) 20:26
嵐の前の静けさですか?
続きを早く知りたいです

[Res: 61811] (再)家内の情事10 上坂 投稿日:2011/03/06 (日) 20:49
数日後私と家内は、健太君とステーキハウスで落ち合いました。
私が接待で何度か使ったことのある、かなりの高級店です。

「すごいお店ですね。上坂さん、すみません、なんだかすごく気を使っていただいて・・・」

少し照れた様子で頭をかきながら現れた健太君は、思った以上にさっぱりした感じでやって来ました。

「遠慮しなくていいよ、今日は健太君の激励会だぞ。さぁ、ここの肉はかなり旨いから、どんどん食べようか」

長方形のテーブルに健太君を正面に見ながら、私と家内は隣り合って座りました。
赤ワインで乾杯した後、私は思い出したように家内と健太君を交互に見ながら言いました。

「おおっ、そうだ。今日は2人とも、この間みたいな言い争いはNGだぞ。もしまた言い争いしたら、店からつまみ出してステーキも食わさないぞ(笑)」

すると、家内は健太君の方を見て、微笑みながら言いました。

「しないわよーっ、ねえっ、健太くんっ」

「しない!しない!絶対しないです! 誓います(笑)」

健太君が選手宣誓をするかのように大げさに右手を上げて言ったため、3人で大笑いでした。
我々は和やかに、そして楽しく食事をしました。

「おおおっ、すげーぇ・・・こんな肉初めてですよ!」

健太君は分厚いステーキにご満悦の様子でした。
いつも通りの旺盛な食欲の健太君を見ながら、私と家内は微笑みあいました。
普段の明るい健太君がそこにいました。



そして食事も終わり、デザートと飲物を飲みながら談笑していた時でした。
健太君が少し真剣な眼差しで、私を見ながら言ったのです。

「実は・・・上坂さんにいずれお話したいと思っていたことがあるんですけど・・・」

「どうしたんだい? 改まって・・・」

「僕・・・今の会社を変わることになったんです」

[Res: 61811] Re: (再)家内の情事6 okihsma 投稿日:2011/03/07 (月) 07:03
連日の投稿に感謝! 引っ越しちゃうのかな?

[Res: 61811] Re: (再)家内の情事6 とうへんぼく 投稿日:2011/03/07 (月) 07:25
続けての投稿を有難うございます。
健太君が転職ですか。逢える範囲だといいですね。
続きのスレを期待して待っていますね。




奥様のジーパン姿のお尻を拝見したいです。尻フェチなので。。

[Res: 61811] (再)家内の情事11 上坂 投稿日:2011/03/07 (月) 18:44
私は飲みかけのコーヒーをおいて聞きました。

「変わるって・・・退職ってことかい?」

「いえ、退職じゃないんですけど、グループ会社に転籍することになったんです。転籍ですので、今の会社での退職金とか積み立てた分は引き継がれて、次の会社に移籍するみたいなものですね」

「そうなのか。そんな制度があるんだな。それで、その会社はどんなところなんだい?」

「一応今の会社の親会社になるんです。店長から前々から言われてたんですけど、いつまでも車ばっかり売るのもどうかということで、転籍の制度があるっていうことを聞いたんです。それで、いろいろと配慮も頂いて。この間、適性試験とか面接を受けて合格したんで、転籍することになったんです」

「そうか じゃあ、出世したようなものじゃないか。おめでとう!」

「ありがとうございます」

私と健太君の話を黙って聞いていた家内は、口では『おめでとう』と言いつつ、少し浮かないような表情でした。
健太君の新たな勤務先は、近くの県ですが、ここからは車で3時間以上かかるところでした。

「じゃあ、健太君 引越しするの?」

「そうですね、ここからじゃちょっと通えないし。心機一転で引っ越そうと思ってます」

「そうなんだ・・・じゃあ、もう会えなくなるね」

「・・・ええ・・・でもまだ決まっただけなんで、しばらくはここにいます」

健太君がこの地を離れると聞いて、3人とも黙ってしまい、少ししんみりとした雰囲気になってきました。
私はそんな雰囲気を振り払うかのように言いました。

「別に会えなくなるわけじゃないから、いいじゃないか。新しい門出に別れはつきものだし、また新たな出会いもあるもんだよ」

「そうだよね、健太君 これから出世して偉い人になるのかな」

家内は成長して巣立っていく若者をいたわるように見つめながら、少し笑顔で言いました。
すると、健太君は謙遜するように両手を振りながら言いました。

「とんでもないですよ。そのうち挫折して、また車売ってたりするかもしれませんけど、その時はまた僕から買ってくださいね(笑)」

「そうと決まったら、健太君の壮行会でもするかな。どうだい?」

私は口数が少なくなった家内を見ながら言いました。

「うん、そうね。健太君が行くまでに・・・」

[Res: 61811] Re: (再)家内の情事6 okihsam 投稿日:2011/03/07 (月) 22:58
ちょっとだけ通い妻?

[Res: 61811] Re: (再)家内の情事6 千葉男 投稿日:2011/03/08 (火) 08:29
これからの展開が気になります。